有料老人ホームへ入居するためには、いろいろな準備が必要です。まず最初にしなければならないのは、入居者本人や家族の気持ちの整理です。また、どのような有料老人ホームに入居したいのか、有料老人ホームでどんな生活をしたいのかなど、自分の希望をある程度固め、書き出しておきます。次に大切なのは、資金計画です。有料老人ホームには一時入居金や毎月支払うお金があります。入居時に準備できるお金や、毎月支払える金額を把握しましょう。次に、情報収集です。自分の希望条件や予算に合った有料老人ホームを書籍やインターネットなどで探し、資料を請求します。ひとつの有料老人ホームだけでなく、何件かの資料を請求します。手元に届いた資料はじっくりと比較・検討し、見学する施設を絞り込みます。
入居してみたい有料老人ホームの候補が決まったら、実際に見学・体験入居をしてみます。ほとんどの有料老人ホームでは、見学・体験入居を受け付けています。見学・体験入居をすることで、有料老人ホームの実際の生活や雰囲気を肌で感じることができます。また、有料老人ホームの入居に対し、疑問や不安な点がある場合は、自分が納得いくまで質問しましょう。見学・体験入居の後、もう一度資金計画を立て直し、自分が安心して暮らしていける、納得のいく有料老人ホームが見つかったら、有料老人ホームに入居の申込みをします。入居の申込みをすると、契約書等が送られてきます。入居申し込みのために必要な書類等がありますので、準備します。
契約の前には、必ず費用やサービスの内容を確認します。契約書はしっかりと読み、納得した上でハンコを押し、契約が成立します。正式に契約後、有料老人ホームへの入居のために引越しの準備をします。引越しの準備ができたら、あとは、有料老人ホームへの入居になります。
有料老人ホームに入居するためには、情報収集はとても大切です。しっかり情報収集することが、希望に合った老人ホーム選びの近道です。情報収集の方法はいくつかあります。いちばん手軽なのは、インターネットでの検索です。ひとつひとつの有料老人ホームで作っているホームページもありますし、全国の有料老人ホームを検索・情報収集できる、総合案内所的なホームページもたくさんあります。情報収集とともに、資料の請求もまとめでできるサイトもあり、とても便利です。そのほかの情報収集の方法は、全国有料老人ホーム協会や民間の有料老人ホーム紹介所、各都道府県庁の担当窓口などがあります。
全国有料老人ホーム協会では、協会に加盟している有料老人ホームを、民間の有料老人ホーム紹介所では、登録している有料老人ホームの情報を集めることができます。各都道府県庁の担当窓口では、各都道府県庁へ届け出を出している有料老人ホームの一覧表を入手できますが、各自治体ごとに、公開している情報量に差があるようです。最近では、有料老人ホームに関する書籍が多く出版されています。施設の雰囲気や詳細や費用、管理体制など、詳しく掲載され、資料の請求もでき、情報収集に役立つ内容です。また、無料の電話で相談や情報の提供をしてくれる企業もあります。テレビや新聞などのマスコミの広告なども、大切な情報収集の方法です。
有料老人ホームを見学するには、有料老人ホームを実際に見学する前に、事前準備をしましょう。資料を請求し、パンフレットなどの書面上の情報をしっかり把握しておきます。そして、実際に有料老人ホームへ見学に行った際に、チェックしておきたいことや、確認したい項目を整えておきます。
見学を希望する有料老人ホームへは、必ず事前に連絡を入れます。有料老人ホームの入居者の生活リズムやスタッフの仕事の妨げになる時間帯などがありますし、お互い余裕を持って見学に望めるように、事前連絡は必要です。有料老人ホーム側に見学人数や特に見学したい場所など、見学についての希望を伝えましょう。見学前日には、有料老人ホームへ確認の電話を入れ、見学に必要なものも準備します。見学する施設は、履物を履きかえることがあるので、履きやすい靴を準備します。また、事前にまとめた質問や確認のリストも必要です。
有料老人ホームの見学をする時に、メモをとる人はあまりいないようですが、スタッフからの説明や回答はしっかりと記録するために、メモ帳は持って行きましょう。その他にもカメラやメジャーなどが便利です。カメラ撮影は、有料老人ホームのスタッフに断ってから撮影するようにします。メジャーは施設のいろいろな幅を確認するのに便利です。有料老人ホームの見学は、1ヶ所だけではなく、複数の有料老人ホームを見学することをおすすめします。見学の際は、サービスや設備についてだけではなく、有料老人ホームの雰囲気やスタッフの対応などもチェックします。有料老人ホームへ対する疑問や質問は、自分が納得するまでしましょう。有料老人ホームの見学は、体力・気力ともに必要で、大変ですが、なるべく入居を希望している本人が見学に行きましょう。
入居する有料老人ホームが決まったら、入居のための手続きになります。手続きの前に、もう一度、入居者本人の意思を確認します。入居者本人が、何かで妥協していないか、家族が最終確認をする必要があります。ささいな事かもしれませんが、とても重要です。本人の意思が確認できたら、次は、家族の役割を確認します。有料老人ホームへの入居の契約をするためには、身元引受人や身元保証人が必要です。身元引受人は、金銭面の保証や有料老人ホームから介護の相談を受けたりする他に、入居者本人の意思が確認できない場合に、本人の代理人として意思表示をします。また、入居者本人がさみしくならないように、入居後の家族の訪問や外泊について話をまとめる必要があります。
有料老人ホームへ入居の申込みをすると、契約書や必要書類等の案内が送られてきます。契約日当日までに、入居契約書と契約の内容が細かく書いてある重要事項説明書、介護サービスの一覧表、サービスの内容が細かく記されている管理規定などの重要書類を熟読します。疑問点があれば、納得のいくまで問い合わせます。特に、費用に関してはトラブルが多いので、充分に確認が必要です。契約の前までには、問題点や不安な点はすべて解消しておきましょう。また、戸籍謄本や住民票、印鑑など入居の契約時に必要な書類があります。契約当日までに、余裕をもって準備をしておきましょう。
有料老人ホームへ入居するためには、契約が必要です。また、契約する時は、入居契約書を隅々まで熟読する必要があります。しかし、入居契約書は文章や言葉がわかりづらく、すべてを理解するのは、大変な作業です。
入居契約書に関するポイントは、まず、入居契約書や重要事項説明書を事前に見せてくれるかどうかです。有料老人ホームに見学に行ったときなどに見せてもらいましょう。有料老人ホームのホームページ上に、入居契約書の内容を公開しているのが、いちばんの理想です。入居契約書の内容についてですが、いちばん最初に確認したいのは、入居契約書に「解約特例」の条文があるかどうかです。解約特例とは、クーリングオフに似た特例で、入居者が契約後90日以内に解約をした場合、前払いした入居金がほぼ全額戻ってくるという特約です。入居契約書に解約特例の条文がないと、例えば、有料老人ホームに入居後、2ヶ月で解約した場合、前払いした入居金額がかなり減って返金されることもあります。
有料老人ホームについて、どんなに詳細に調べて納得して入居しても、実際に住んでみて初めてわかることがあります。入居した有料老人ホームが自分に合わず、契約解除という結果になった時に困らないように、必ず入居契約書に「解約特例」の記載があるか確認してください。また、入居契約書と重要項目説明書の内容が異なる場合があるので、入居契約書と重要項目説明書の両方を確認することが大切です。内容が異なる場合、優先となるのは、入居契約書になります。
有料老人ホームの入居契約の後は、入居のための準備です。契約が成立したら、入居日を決めます。既存の有料老人ホームでは、入居者の希望の日にある程度対応できますが、新規の有料老人ホームでは、一斉に入居してくるので、入居の日を指定してくる場合があります。有料老人ホームへの入居の準備で大変なのは、入居する日までに、行政的な手続きを済ませることです。入居者の住民票の変更手続きや、健康保険や年金の手続きをする必要があります。
介護保険を使う場合は、介護保険の保険者は市町村なので、今住んでいる場所と別の市町村の有料老人ホームに入居する場合は、特に注意が必要になります。その他にも毎月の支払が口座からの引落であれば、金融機関で新しい口座開設の手続きが必要ですし、年金の受取口座の変更が必要な場合もあります。行政的な準備の手続きの他にも、病院へ通院している場合などは、通院先の病院での手続きが必要な時もあります。入居の準備のための手続きは結構時間がかかりますので、事前に調べておくと良いでしょう。
有料老人ホームへ入居の準備で忘れてならないのは、引越しの準備です。有料老人ホームの部屋は、スペースが限られています。自宅にあるものをすべて持ち込むことは不可能なので、荷物を整理し、持って行く物を選び、置いて行く物をどうするのかを決めておきましょう。また、住居スペースに合わせて、生活品を買い換えることがありますが、使い慣れた物の方が便利ですし、思い入れもありますので、入居者のことを考え、今まで使っていた生活品を準備していくことが大切です。